しょうじき50円分
『くすのき しげのり』さんという児童書の作家をご存じでしょうか?
娘が年長さんの頃、たまたま図書館で『しょうじき50円分』という本を見つけたのを
きっかけにその示唆に富む、絵本にすっかり魅了されました。
『おにぼう』では、絵本を読みながら号泣し過ぎで、途中から読めなくなり、
娘にティッシュで涙を拭いてもらいつつ、何とか最後まで読み切りました。
今日、娘に粗大ごみの処理券を『200円×8枚、買って来て』と、お使いをお願いしました。ついでにガム1つ買っても良いと伝えて、見送りました。
無事にお使いを終えて戻った娘が手渡してくれた券は・・・9枚ありました。
ガムのレシートを確認しつつ、手渡した2,000円からのおつりを二人で
何度も計算しました。
やはり。。。8枚分のお金しか領収されていません。
すぐに娘は『明日、この1枚、返して来るね。』と言い、
処理券を一枚、自分のお財布にしまいました。
娘の様子を見て、1年以上前に読んだ『しょうじき50円分』が頭をよぎりました。
良い本というのは、こんな風に心に沁みているんですね。
娘がそそくさと券を入れている姿、とても微笑ましいものでした。